・チーズ・ロワイアル


http://mseek.nendo.net/green/1071250715.html 1スレ目 飼育緑板倉庫
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/yellow/1086840495/ 2スレ目 飼育黄板 本編完結済

ある日美貴が目覚めると知らないベットの中だった。隣には知らない女の子。
二人とも裸。…やっちゃった? でも、美貴にはそんな記憶がないんですけど。
なつみ、美貴、絵里の三姉妹の家にやってきた亜弥と仲間たちとで巻き起こる騒動。

あやみきが話の中軸だが、れなえりもあり。なちごまもちらり。どたばたコメディ。
どこかとぼけたなち姉。美貴にびくつく妹の絵里。空飛ぶ塾長ガキさん、クマを捕るれいな、藤本先生第一主義で手段を選ばない紺ちゃん、やたらマニアックな授業をする大学教授の矢口さん。他にもまだまだたくさんの濃いキャラたちが色んな騒動を巻き起こし、巻き込まれるミキティ。とにかく楽しい。
 
というわけで、以下ネタバレ注意感想文。
 
 
 
とにかくすごいのはキャラの濃さ。出てくるメンバーがみんな一癖ありすぎる。良く思いつくなと感心する。つんく♂が女から男になったとか普通考えないよね。逆のパターンは見たことあるけど。
 
キャラの色づけはガキさんの眉毛とか絵里のエビとか元はたぶん娘。ネタなんだろうけど、そこからの発展のさせ方が半端じゃない。使えるものは全部使ってやれ、いくとこまでいってやれという意気込みを感じる。ガキさんなんか眉毛ビームをほんとに出すし。空飛んじゃうし。塾長だし。金持ちの娘だし。ずっとニィニィ言ってるし。
 
「クマー」が重要なキャラになってることからしても、たぶん作者さんは相当のネタ好きだろう。
 
そしてそんな濃いキャラのラッシュに負けていない、ストーリー展開のテンポのよさ。次々に予測のつかない事件が起こるので物語にくどさを感じず、飽きが来ない。話の流れに勢いがある。まあ、勢いがありすぎて一度それに乗り損ねたらついていくのが難しくなる向きがある気はするけど。
 
もちろん、話の主軸であるあやみきの関係の描き方もすばらしい。鍵となる最初の夜の記憶をうまく使っている。むしろこれだけで一本話が書けるんじゃないかというくらいなのに、れなえりがあったり、家族愛のテーマがあったり、小ネタは盛りだくさんだし、合間のAAの使い方は上手いし。それはもうこれでもかというくらいの「読みごたえ」のある作品だと思う。